PAC分析学会
第16回北海道大会へのお招きご挨拶

登別温泉地獄谷

リモートワークの広がりが、人びとの生活に大きな変化を与えました。
遠くの人とも気軽に顔を合わせて話ができたり、同じ画面を見ながら
打ち合わせや確認作業もできるようになりました。その切っ掛けが
新しいタイプの感染症だったとしても、便利さは格別でした。

ところが一方で、身近な深い付き合い方への関心が等閑視される
傾向も並行して広まりました。ソーシャルディスタンスの言葉は必要
に迫られたものでしたが、身近さと遠くとの距離感を平板化させた
可能性があります。とくに子どもへの負の影響が心配です。

人びとの心の動きに注目し、各種の発見と提言をしてきたPAC分析
ですが、新たな使命として付け加えられたのは、こうした遠隔と近接
の差を意識した研究スタイルの確立といえます。そうしたテーマ設定
を意識して、今回皆様方に集まってもらえることを願っております。

冬を控えた時期の北海道は、その厳しい風雪に耐えようと決意を
し直す凜とした気配が漂います。会場は日本屈指の湯治場である
登別温泉です。お湯のぬくもりに負けないほどの熱い議論で、限ら
れた時間ですが有意義に盛り上げて頂きたいと、現地スタッフは
念じております。ご参加を心よりお待ちしております。

                      今野博信@現地担当理事

← トップページに戻る